3D CADデータから加工依頼をするメリット
3D CADとは、3次元データの製図を行うCADです。コンピューター上でXYZ軸を基準とした立体的なモデルを作成します。あらゆる角度から確認でき、完成品の特徴を掴みやすい特徴があります。
切削加工の依頼には、現状、PDFやJPEG形式の2D図面を使うことが主流です。これは誰でも閲覧できる点で便利な形式です。加工会社が3D CADデータでの見積もりに対応していないこともあるため、2D図面を使う場面が多いようです。
見積もり・加工依頼する上で、3D CADデータには多くのメリットがあります。そのため、依頼者の中には加工会社を3D CADに対応しているかどうかで選ぶ方もいます。実際に依頼者・加工者の双方にメリットがあり、品質管理の面でも重要な要素です。
3D CADデータの見積もり・加工依頼上のメリット
図面作成の時間を短縮できる
加工依頼の2D図面には、寸法や公差などの多くの情報を入力する必要があります。この工程は試作などの設計変更が多い段階では、設計者の負担になります。3D CADデータは変更による手間が比較的少ないため、負担を軽減することができます。
見積もり回答までの時間を短縮できる
複雑な形状の場合、2D図面から形状を正しく把握するためには時間がかかります。図面で確認できないことがあれば、情報が揃うまで見積もりを出すことができません。
しかし、3D CADデータでは形状を視覚的に把握することができます。そのため、回答までの時間を短縮することができます。
概算見積もりを出すことができる
形状からどれくらいの加工費がかかるのかを概算見積りとして出すことができます。正確な見積もりには公差数値が必要です。費用感の確認や、予算とのすり合わせの相談段階に十分な情報を加工会社に提示することができます。
誤解を防ぐ
3D CADでは、形状を視覚的に確認できます。そのため、部品の形状・内部構造を理解することが容易です。そのため、意図しない解釈違いによる不良や納期遅れが起こる可能性が低くなります。
Point
3D CADデータは見積もり・製作依頼する上で、加工会社とのスムーズなやり取りと品質の向上に効果があります。加工の相談では、データがあるかないかで回答のレベルが大きく変わります。
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