PEKK
名称
PEKK
特徴
PEKKは高い耐摩耗性、強度、耐薬品性を持つ高性能ポリマーです。熱溶解積層(FDM)方式3Dプリンターによる自由度の高い出力が可能で、航空宇宙産業や自動車産業で使用されています。
さらに、グラスファイバーやカーボンファイバーなどの添加剤を加えることで、特定の用途への適合が可能です。軽量化目的の金属部品からの代替素材として、十分な性能を持つ素材です。
プラスチック切削素材の中で極めて優れた性能を持つPEEKと類似した構造をしています。この中の1つのエーテル基がケトン基に置き換わり、より固い結合によりガラス転移温度が上昇しています。
長所
高強度
プラスチック素材の中で最高レベルの強度を持つ素材です。耐薬品性にも優れるため、高い耐久性が求められる場面でも使用することができます。
耐熱性が高い
連続使用温度は約250℃-260℃、ケトン基による結合によりガラス転移温度も高く、極めて優れた高温性能を持ちます。
低ガス放出特性
PEKKベース材料の1つであるAntero 800NAは、上記の特性に加え、低ガス放出特性を持ちます。アウトガス放出量が少なく、航空宇宙分野の試作・部品に利用されます。
注意点
優れた性能であるのと同時に高価な素材です。
また、熱溶解積層(FDM)方式による出力であるため、加工品の表面には積層痕が残ります。
最大造形サイズ
900×600×900[mm]
種類
Antero 800NA
ストラタシス社のPEKKベース高機能材料の1つ。米Boeing社が3Dプリンター材料として認証し、航空機部品として使用されています。
メーカー
PEKKの造形
当社ではPEKKの3Dプリンター出力による部品の製作を承っております。
最小ロットは1図面・1個です。特注部品の加工、試作に対応いたします。量産体制も整えておりますのでご相談ください。
ご依頼は構想のみの段階からも承ります。打ち合わせの上、加工に必要な3Dデータ、検査のための図面を作成させて頂きます。
ご相談・お見積りは無料です。お気軽にご連絡ください。