工作機械を使って、切削工具により素材をデータ通りの形状に削り出す加工です。
試作や特注部品の小ロット加工に向きます。

切削加工は除去加工の1つで、プラスチックや金属の素材を工作機械を使ってデータ通りの形状に削り出す加工方法です。ワーク（加工の対象物）を固定して高速回転する切削工具を当てる転削と、ワークを高速回転させて固定した切削工具に当てる旋削の2つに分類されます。

切削加工は高精度の加工が得意な加工方法です。金型などの準備が必要ないため、多品種小ロットの生産に適しています。1部品のみの短納期加工や、試作段階の製作で採用されることが多い加工方法です。

加工精度が高い

0.001mm単位の精度を狙って加工することができます。寸法精度に加え、面粗度の調整も可能です。別の部品との嵌合確認をする目的での加工にも適しています。

加工対象の素材が豊富

プラスチック素材や金属素材など、切削加工に適した素材の種類が豊富です。そのため、用途に合わせた素材選定をしやすいのが切削加工の大きな特徴です。

小ロットの短納期製作が得意

金型などの大掛かりな準備が必要ないため、生産ラインの空き次第では当日から加工を開始することができ、比較的短納期で部品加工をすることができます。

量産時よりも単価は高くなりますが、1個のみの加工も可能です。そのため、切削加工は繰り返し製作が必要な試作段階や特注部品の加工方法として適しています。

同時5軸切削加工

直線軸のX,Y,Zの3軸に、2軸の回転傾斜軸を追加した5軸加工機で加工します。自由度が高く、より複雑な形状の加工が可能です。インペラのような自由曲面形状加工や、アンダーカット形状がある高難易度の部品加工に適しています。

ワークの取り替え工程が不要であるため、ワークの掴み直しによる位置ズレがなく、加工精度が高い特徴があります。加工には高性能のNC装置やCAD/CAMが必要です。

マシニングセンタ切削加工

マシニングセンタはコンピューター制御による高精度・複雑な形状の加工ができる工作機械です。多軸による切削加工を行います。ブロック形状の加工が得意で、丸物の形状も加工が可能ですが、この形状は旋盤加工の方が適しています。

複数の切削工具を取り付け自動交換する機能があり、加工時間を短縮することができます。この工作機械による加工で、ブレードディスク・インペラなど様々な形状の部品を製作することができます。

加工ができない形状がある

切削工具が物理的に届かない部分は加工することができません。工具が進入できるように部分的に設計を変更するか、加工方法を変更する必要があります。

形状によっては素材の無駄が多い

切削加工は丸材や板材の規定サイズの素材から、必要な部分のみを削り出す加工です。素材は切断加工により必要最小限の大きさに切り取られますが、形状によっては削り取る素材の体積の方が大きくなることもあります。

当社は切削加工によるプラスチック・金属の高精度部品加工を得意とするパーツメーカーです。ロケット部品や衛星部品などの宇宙部品の加工を中心に取り扱っております。部品製作・試作を1図面・1個からの製作を承ります。

構想のみの段階からもお任せください。打ち合わせの上、加工に必要な3Dデータ、検査のための図面を作成させて頂きます。

ご相談・お見積りは無料です。お気軽にご連絡ください。